心の手紙

杉山朗子先生へ

あっという間に、2018年の秋が巡って来ました。

昨夏、キャンパスにお邪魔した際には、木立の木漏れ陽を共に浴びながら歩き、おいしい地元の家庭料理も食して、あれから1年。あんなに近く感じ、共に同じ場にいたのに、今はとても不思議な気持ちです。

杉山先生が私に示して下さったあり方とその姿は今の私の中にもはっきりと生きています。冬の木立の中、長靴姿で突然、教室にいらしたことも、そこでの学生達との談笑の声も、冬雪景色と共に思い出されます。杉山先生との私の思い出は、いつも秋田の大自然と季節の織り成す模様の中にありました。できることなら、もう一度その中に共にいたかった、そんな気持ちも沸き上がってきます。でも、また、いつか。

杉の木立の中で、山となった教材をもって、足早に歩く姿。同じ日本語教育という道を歩む者として、夢の中で、また、いつか。

本当にご苦労様でした。日本語教育にとってかけがえのない人材を一人失くしてしまったと、それだけが心残りです。

いつまでも木立の中からAIUのこと見守っていてくださいね、杉山先生。

髙木 裕子

Akiko Sugiyama Memorial

このHPは2018年7月25日にご逝去された故杉山朗子先生に捧げます。

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