杉山朗子先生を偲んで

JLT2期生 横野 由起子

 私は2011年8月に修士課程を修了した後も、毎年AIUを訪れてはお世話になった先生方にご挨拶するのが緊張しつつも楽しみで、杉山朗子先生にお会いできることも、いつも心待ちにしておりました。私が近況報告をすると、静かに耳を傾け、私の健康をいつも気遣ってくださっていた杉山先生。あの笑顔はもう写真でしか拝見することができないのかと思うと、とても寂しいです。在学中もいつも学生に寄り添い、明るく受け答えをしてくださる方でした。杉山先生が担当されていたコース「教師・学習者のビリーフと日本語教授法」では、自分が日頃どのように学習者と向き合っているかを振り返る機会があり、杉山先生が「ビリーフは時間とともに変わることがあるから、折をみて再確認してみると良いでしょう。」とおっしゃっていた事を思い出します。杉山先生のビリーフはどのようなものなのか、自分が教師となった今、対談してみたいテーマです。AIU日本語教育実践領域の代表としてプログラムをまとめ、更なる発展のために尽力されていた杉山先生は、きっと心残りがあるのではないかと思います。その思いを私も受け継ぐ形で、微力ながら今後も日本語教育に携わっていこうと思います。謹んで杉山朗子先生のご冥福をお祈りいたします。

Akiko Sugiyama Memorial

このHPは2018年7月25日にご逝去された故杉山朗子先生に捧げます。

0コメント

  • 1000 / 1000